1.企業統治の体制
当社は、会社の機関設計として監査等委員会設置会社を選択しております 。取締役会での議決権を持 つ監査等委員である取締役を置き、取締役会の監督機能を強化することで、コーポレート・ガバナンスの 一層の充実とさらなる経営の効率化を図る体制としています。取締役16人(うち監査等委員4人)を選任して おり、取締役のうち4人が社外取締役です。
取締役会については、経営に関する重要な意思決定を行うため毎月1回開催するほか、必要に応じて臨 時に開催し、迅速な意思決定に努めています。また、業務の執行を担う執行役員(取締役兼務者を含む)を 中心とした経営会議も毎月1回開催し、各部門間の情報の共有を通じて、業務執行の効率化に努めてい ます。
監査等委員会については、毎月1回開催し、当社の内部監査部門である監査室から報告された事項を 中心に、モニタリング監査を実施しています。監査等委員会は、取締役に対する職務の執行の妥当性・適 法性監査を行うほか、一人ひとりの監査等委員は、取締役会における議決権の行使を通じて、取締役の 職務の執行を監督する役割も担っています。
・取締役会実効性評価
2017年4月に実施した取締役会実効性評価の概要については、次のとおりです。
(概要)
取締役16人全員に対し、コーポレートガバナンス・コードに記載された諸原則を踏まえて、取締役会の 構成・運営等について一部自由記述のアンケート調査を実施しました。得られた結果を代表取締役が分 析評価し、当社の独立役員である社外取締役から最終評価を得ました。社外取締役からは、アンケート の質問・手法はおおむね合理的であり、前年度の評価結果を基にした第123期の取り組み(資料配信の 早期化、取締役会と経営会議の重複解消、取締役会の議論の充実)は改善が進んでいるとの評価を得 ましたが、さらなる改善提案および 今年度のアンケートで挙げられたガバナンステー マへの取り組み方 については検討を進めてほしいとの要望も出されました。かかる評価を踏まえ、当社は引き続き取締役 会の実効性を高めるためのさらなる環境整備を進めていきます。
・取締役に対するトレーニングの方針 (1)新任者トレーニング
就任後に、法務・会計等の経営に必要な知識に関する外部機関トレーニングを実施する。
(2)定期トレーニング
年1~2回程度、弁護士等の外部講師を招いて時事問題をテーマとしたトレーニングを実施し、ボードメン バーとしての判断センスを磨く機会を提供する。
(3)不定期トレーニング
各取締役は必要に応じ、適宜セミナー等を会社費用により受講し、自らの業務の執行に資する専門知識 の習得を行う。
2.内部統制システムの整備状況
当社は、取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制その他業務の適 正を確保するための体制について、平成27年6月24日開催の取締役会において以下の内容を決議しまし た。
・取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
取締役および使用人の職務の執行が、法令および定款を遵守し、かつ倫理観を持って行われるよう、当 社は社是「至誠と創造」およびこれを基とした「行動規範」を定める。法令および定款の遵守体制の実効性 を確保するため、社長直轄組織の監査室は、「内部監査規程」に基づく監査を通じて、会社の全ての業務 が法令、定款および社内規程にのっとり適正かつ妥当に実施されているかを調査・検証し、その結果を取 締役に定期的に報告する。
・取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制
情報の保存および管理については、法令により定められた文書を含めて文書の種類ごとにルールを取 り決め、保存・管理する。
・損失の危機の管理に関する規程その他の体制
・取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
「業務分掌規程」に基づき各組織の役割分担に対応した取締役の担当職務を定めるとともに、執行役員 制度の導入により 、経営と執行の分離および意思決定の迅速化を図る。加えて、環境変化に対応できる ように随時組織を見直し、必要に応じて組織横断的な委員会を随時発足させるなどにより、職務執行の効 率性の維持を図る。
・当社および子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制
「関係会社業務規程」に基づき、当社の各主管部門が当社グループ各社の業務統制を行うことにより 、 グループ全体としての業務の適正の維持に努める。「関係会社業務規程」に基づき、グループ各社から定 期的にまたは必要に応じ、業績、リスクその他の重要な報告を受ける体制の整備に努め、当社は、必要に 応じ、適切な部門から経営管理・サポートを行い、グループ各社における経営の効率化を推進する。グル ープ各社が法令、定款に適合することを確保するため、各社の内部監査体制による監査の実施および当 社の監査室による監査を実施する。
・監査等委員会の職務を補助すべき使用人に関する事項 、当該使用人の取締役からの独立性に関する 事項および当該使用人に対する監査等委員会の指示の実行性確保に関する事項
監査等委員会監査の実効性をより一層高め、かつ監査職務をさらに円滑に遂行するための体制を確保 するため、監査等委員会の業務を補助する監査等委員会事務局を設置して、その任に当たらせる。監査 等委員会事務局スタッフへの人事異動・人事評価・懲戒処分は監査等委員会の同意を得なければならな いものとする。また、監査等委員会事務局スタッフへの指示命令は監査等委員である取締役(以下、「監査 等委員」という)が行うものとし、監査等委員から受けた当該指示命令については 、当該監査等委員の職 務に必要でないものを除き、取締役、ほかの使用人の指揮命令は受けないこととする。
・監査等委員会への報告に関する体制および報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取り 扱いを受けないことを確保するための体制
当社グループの全ての取締役・従業員は、法令等の違反行為など、当社または当社グループ会社に対 し、著しい損害を及ぼすおそれのある事実について、当社監査等委員会に対して報告を行う。また、当社 監査等委員会は当社グループの全ての取締役・従業員に対し、事業に関する報告を直接求めることがで きるものとする。当社は「内部通報制度運用規程」および「グローバル内部通報制度規程」により、当社グ ループの全ての役員・従業員が利用できるヘルプラインを設置し、報告者が当該通報・報告をしたことを理 由として不利な取り扱いを受けることがない体制の維持に努める。なお、ヘルプラインを通じた内部通報が あった場合は、監査等委員会へ報告する。
・監査等委員の職務の遂行について生じる費用または債務の処理に係る方針に関する事項
当社の監査等委員がその職務の執行について生ずる費用の前払いまたは償還などの請求をしたときは、
担当部署において審議のうえ、当該費用が当該監査等委員会の職務の執行に必要でないと認められた場 合を除き、速やかに当該費用または債務を処理する。また、監査等委員会が、独自の外部専門家(弁護士・
公認会計士など)を監査等委員会のための顧問とすることを求めた場合、当社は当該監査等委員会の職務 の執行に必要でないと認められた場合を除き、その費用を負担する。
・その他監査等委員会監査が実効的に行われることを確保するための体制
監査等委員会に会社の情報が障害なく入るための体制を確保する目的で、監査等委員を除く取締役、使 用人のみならず会計監査人、顧問弁護士、顧問税理士などからの情報も入る環境の整備に努め、代表取 締役との定期的会合、経営会議、戦略会議などの重要会議への監査等委員の出席・意見陳述の場を制度 として確保する。
3.反社会的勢力排除に向けた基本的な考え方およびその体制の整備状況
当 社 は 、 市 民 社 会 の 秩 序や 安 全 に 脅 威 を 与 え る 反 社 会 的 勢 力 や 団 体 に 対 して は 毅 然 と し た 態 度 で 臨 み、一切の関係を遮断しています 。「リンテック行動規範」において、その旨を明記しており 、役員および従 業員へ徹底しています。
また、同勢力や団体からの不当な要求には断固たる行動を執っており、平素より警察、暴力追放運動推 進センター、弁護士等の専門機関と緊密な連携関係を構築しています。事案の発生時にはこれらの機関お よび団体、弁護士等と密接に連携し、迅速かつ組織的に対処しております。
4.リスク管理体制の整備の状況
当社は、「全社危機管理規程」を定め、リスクが発生した際に企業価値に与える影響および損害を最小限 にとどめるための体制を整えています。また、情報の保存および管理については、情報セキュリティー管理 規程、営業秘密管理規程を制定し、管理しています。なお、CSR推進室が中心となって、全社的なリスク評 価を行っています。